お宝公開! 滝本の所蔵品~その6~ 寺島紫明さん
こんにちは!ブログ担当です。
10月も2週目に突入!皆様、土・日はいかがお過ごしでございましたか?各地も紅葉の便りが少しずつ聞かれる頃になりましたので、お出掛けされた方も多いのではないでしょうか?(#^.^#)
今日はそんな季節にぴったりの絵画をご紹介させていただきたいと思います!物故日本画家・寺島紫明(てらしましめい)先生の作品「秋 近し」です。モデルの女性以外は一切描かず、その姿だけを通して簡素に美人画を表現するのが紫明先生の画風。
東京国立近代美術館や京都市美術館等で収蔵されている作品を見ることができます。透き通るような色白の日本美人、とても素敵ですね!視線の先に、どのような風景が広がっていたのか・・・なんて想像してしまいますね。
■寺島紫明(てらしましめい)画伯は、明治25年(1892)に兵庫県明石市生まれ。
文学を好み若山牧水の門下となり短歌を試みていましたが、大正2年上京し、川合玉堂門の長野草風の紹介で鏑木清方に入門。清方門下によって結成された郷土食に作品を発表、師の文学性を受け継ぎながら肉体の内部からにじみでるような心理的ニュアンスを表現する特異な資質を示し、昭和2年第8回帝展に「夕なぎ」が初入選、35歳の遅い出発でした。
昭和10年、東京から西宮市に転居、無欲恬淡とした歩みながら、昭和16年「寸涼」、昭和17年「秋単衣」が特選となり、戦後第2回目展に「彼岸」を発表、そのたぐいない才能を開花させました。晩年多くの舞妓を描き、昭和45年に日本芸術院恩賜賞を受賞。紫明は、日本女性が持つ豊かな表情と情感を鋭く描き、端正なしぐさが醸しだす芳醇な美人画の名作を多く残し、その味わい深い描写は観るものをあきさせません。
(WEBより抜粋)